2020年度と2021年度で血中のEPAおよびAAの量を比較したところ、EPAを含有するニッスイ商品を摂取した場合には、血中EPA量は上昇したもののAA量の変化は大きくありません。これは、AA量の変化をもたらす日常の食生活が両年度の間では特に変化がなかったものと推測され、今回得られた結果はEPA量の増加はEPA含有飲料に起因するものと言えます。
注1 EPA/AA比の目安:EPA/AA比は、0.4以下で心血管系疾患との関係が指摘されており(参考文献*)、ニッスイでは2016年度よりこの数値を初期の到達目標としました。米国心臓学会は、冠動脈疾患予防のためのEPA/AA比として、0.75以上を、二次予防では1.0以上を推奨しています。
参考文献
・Atherosclerosis 231 (2013) 261-267
・British Journal of Nutrition 89,267,2003
・Lancet2007;369:1090,Lipids,25,505(1990)
・日本心血管カテーテル資料学会誌 8 219(2008)
*Nutr Metab (Lond). 2013 12;10(1):25
*Diabetes Care. 2014;37(1):e7-8
*Atherosclerosis. 2016 ;249:65-9
*Atherosclerosis. 2015 ;239(2):583-8
*Nutrition. 2013;29(1):127-31
*Circ J. 2012;76(2):423-9
*Hypertens Res. 2016 ;39(4):272-5
*Nutr J. 2015 ;14(111):1-6